顎咬合学会で講演してきました。
日曜日に学会で講演をしてきました。
約1時間という短い時間でしたが、熱心に聞いてくださり本当にやりがいがありました。
講演の最後に話をさせていただいたのですが、学会の会員の先生の歯科臨床力の向上が、国民の皆さんの健康と幸福につなが利ますので、今回の講演が役に立てたと自負しております。
以下今回の講演内容です。
歯科医師として、日々の臨床のなかで必ず行う治療のなかに支台歯形成があるが、学生実習のなかで習得してからは学ぶことが少なく、自己流で形成を行っていることが多いように思われる。しかしながら、支台歯形成は非常に重要な治療であることは言うまでもなく、的確な形成を行わなければ審美的にも機能的にも満足できず、予知性や永続性のある治療ゴールが得られないことも周知の事実である。
そこで今回は支台歯形成を行う前の注意点、支台歯形成における解剖学的な観点からの注意点、支台歯形成を成功に導くための6つの基本原則について、また歯面へのバーの当て方やどの方向から支台歯を見て形成すれば良いかなど各部位における具体的な形成の手順を説明し、最終的に正しい形態になっているかのチェック時どこに注意してどのような方法で確認するのが良いか6つの臨床的チェックポイントについて、また二重歯肉圧排法(ダブルコードテクニック)の具体的な手順と注意点について、最後に印象採得の具体的な方法について臨床症例を交えて解説したいと思う。